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2010年04月12日

追悼:井上ひさしさん

昨日、作家の井上ひさしさんがお亡くなりになりました。
ファンの一人として、井上さんの訃報をとても残念に思います。

私は、特に、井上さんが主宰なさっていた「こまつ座」が好きで、
学生時代から、いろんな公演を観ました。

「頭痛肩こり樋口一葉」
「日本人のへそ」
「きらめく星座」
「国語元年」
「泣き虫なまいき石川啄木」
「雪やこんこん」
「イヌの仇討」

どれも面白かった・・・


懐かしさがこみあげて、押入れにしまい込んでいた「the 座」を、探し出しました。

『むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく 
     ふかいことをゆかいに ゆかいなことをまじめに書くこと』


この言葉がモットーの井上さんの戯曲には、いつも笑いがあり、
そのなかに辛口の批評があったり、人間の奥深さがあったりして、
最後にはいつも、得も言われぬ感動を味わっていました。

読み物の中で、私にとって珠玉の1冊は『国語元年』

この本の解説で、
演劇評論家の扇田昭彦氏が書いていらっしゃる
以下の文面には、深くうなずいてしまいます。

『人と人とを結ぶ最も重要なきずなとしてことばを考え、
 ことばを抜きにして、よりよい社会の状態は
 考えられないというところまで
 徹底して突きすすむのが井上氏なのだ』


幼少期から、激動の人生を歩まれ、数多くのエピソードをお持ちでした。
日本の文学界、演劇界、放送業界に大きな功績を残された井上ひさしさん。

これからも井上さんの作品に触れるとき、
あの親しみやすい風貌が、私達の心によみがえってくることでしょう。  

Posted by こあら at 02:27Comments(3)雑感