◆せんたくかあちゃん

こあら

2007年05月21日 09:14



「せんたくかあちゃん」
子供達が好きな絵本のひとつ。
洗濯が大好きでいろんな物を洗い、しまいには"かみなりさま"まで洗ってしまうという面白いお話。

私も「せんたくかあちゃん」のひとり。
別に洗濯が好きなわけではないけれど、毎日たくさんの洗濯物を洗っている。

キレイ好きな主人は一日に何度も着替えるし、双子の幼稚園児は毎日、汚れにまみれた体操服や園児服を、たくさん洗濯カゴに放り込んでくれる。

主人のサッカーの練習日や、ランニングをした日は、汗びっしょりのトレーニングウェアが加わり・・・
子供達のスイミングの日はバスタオルが2倍になる。

頭が痛いのは子供のおねしょ・・・
双子の一人はいまだに、毎日のようにおねしょをする。

先日、ある場所に泊まりに伺った時のこと。
そこのご主人が、布団を準備して下さりながら、子供達にこう話しておられた。
「おじちゃんはね、小学校5年生まで毎日しかぶりおったとよ。
でもね、おじちゃんのおかあちゃんは、なぁんにも言わんかった。
そのおかげで、今日のおじちゃんはある。
もし、何か言われおったら、恥ずかしくて死んでしまったかもしれんね。」

特筆すべきかはわからないが、その方は東大をご卒業されている。
現在、九州のために一肌脱ごうと活躍していらっしゃる、尊敬すべき人物である。


おじちゃんは、きっと私に話しかけておられたに違いない。


雨の降る朝、子供に「お母さん、おねしょしちゃった」と言われると、顔がこわばってしまう。

幼稚園に送り出した後、濡れた布団を見ると、ため息が出てしまう。


でも・・・
胸の中で握りしめたこぶしをそっと開いて、また子供の下着を洗う。


「せんたくかあちゃん」・・・愛すべき言葉。
私は喜んで「せんたくかあちゃん」になろう。

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