2010年12月06日
1枚の写真から
今年度もスタッフとしてお手伝いさせていただきました
「ちくご子どもキャンパス」(主催:筑後田園都市推進評議会)の
長期プログラム【カッコいい写真家体験】が、無事終了しました。
活動は、8月21日から12月4日までの、3ヶ月半。
なかでも、1週間に渡って開催された「ちくご子どもディレクター写真展」では
印象的な出来事がたくさんありました。
その中のエピソードを、ひとつご紹介します。
新聞記事を見て、大牟田市からお越しくださった年配の男性の話です。
その方は、ずいぶん長い時間、観覧された後、受付にいた私に、
「どうもありがとうございました」と、深々と頭を下げられました。
「いかがでしたか?」と、尋ねたところ、
「目が覚めました」と、ひと言。
もう少し、詳しく話を伺おうと、お顔をのぞきこんだところ、
その方は、涙ぐんでおられるようでした。
そして、ポツリポツリと話を始められたのです。
「あの写真に映っている橋は、私が生まれた昭和11年に出来たものだと思います。
亡くなった母がよく私に話していたんです。
『夜になると、橋を渡る電車の窓灯りが、矢部川に映ってとてもきれいだった。
夜、赤ん坊のあんたがむずがると、よく、おぶって川べりを散歩していたんだよ。
そうすると、あんたは、いつも泣きやんでね』 って」
その男性は、75年ほど前のことを、
1枚の写真から思い起こしていらっしゃったのです。
そして、こうもおっしゃいました。
「この歳になって、あらためて郷土の美しさに気づかされました」と。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【カッコいい写真家体験】の講師である、カメラマン大崎利三郎さんは、
「子ども達は、シャッターを押す瞬間は、おそらくあれこれ深く考えてはいない。
ただ、直感的に『いい!』と思ったものを撮っているだけかもしれない。
でも、その写真が多くの人の目に触れて、いろんな感想や感動をもたらす…
それを実感することが、子ども達の自信になり、成長へとつながる」
そう確信していらっしゃるそうです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
子ども達が撮った写真、私は何度見ても、飽きませんでした。
子ども達、「カッコいい写真家体験」で、「成長」したなぁと思ったり、
これから広がる「可能性」を感じたり・・・
もしかしたら、子ども達の写真の中に、
私自身が忘れていたものを探そうとしていたのかもしれません。
今年も、子ども達の写真から、たくさんの感動をもらいました。
最後に、このプログラムでお世話になったTERAS様、ビュー・フォトの大崎利三郎先生、
福岡県の事務局の皆様、岩田屋久留米店様、metoch様、ほか多くの皆様に
心からお礼を申し上げます。
「ちくご子どもキャンパス」(主催:筑後田園都市推進評議会)の
長期プログラム【カッコいい写真家体験】が、無事終了しました。
活動は、8月21日から12月4日までの、3ヶ月半。
なかでも、1週間に渡って開催された「ちくご子どもディレクター写真展」では
印象的な出来事がたくさんありました。
その中のエピソードを、ひとつご紹介します。
新聞記事を見て、大牟田市からお越しくださった年配の男性の話です。
その方は、ずいぶん長い時間、観覧された後、受付にいた私に、
「どうもありがとうございました」と、深々と頭を下げられました。
「いかがでしたか?」と、尋ねたところ、
「目が覚めました」と、ひと言。
もう少し、詳しく話を伺おうと、お顔をのぞきこんだところ、
その方は、涙ぐんでおられるようでした。
そして、ポツリポツリと話を始められたのです。
「あの写真に映っている橋は、私が生まれた昭和11年に出来たものだと思います。
亡くなった母がよく私に話していたんです。
『夜になると、橋を渡る電車の窓灯りが、矢部川に映ってとてもきれいだった。
夜、赤ん坊のあんたがむずがると、よく、おぶって川べりを散歩していたんだよ。
そうすると、あんたは、いつも泣きやんでね』 って」
その男性は、75年ほど前のことを、
1枚の写真から思い起こしていらっしゃったのです。
そして、こうもおっしゃいました。
「この歳になって、あらためて郷土の美しさに気づかされました」と。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【カッコいい写真家体験】の講師である、カメラマン大崎利三郎さんは、
「子ども達は、シャッターを押す瞬間は、おそらくあれこれ深く考えてはいない。
ただ、直感的に『いい!』と思ったものを撮っているだけかもしれない。
でも、その写真が多くの人の目に触れて、いろんな感想や感動をもたらす…
それを実感することが、子ども達の自信になり、成長へとつながる」
そう確信していらっしゃるそうです。
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子ども達が撮った写真、私は何度見ても、飽きませんでした。
子ども達、「カッコいい写真家体験」で、「成長」したなぁと思ったり、
これから広がる「可能性」を感じたり・・・
もしかしたら、子ども達の写真の中に、
私自身が忘れていたものを探そうとしていたのかもしれません。
今年も、子ども達の写真から、たくさんの感動をもらいました。
最後に、このプログラムでお世話になったTERAS様、ビュー・フォトの大崎利三郎先生、
福岡県の事務局の皆様、岩田屋久留米店様、metoch様、ほか多くの皆様に
心からお礼を申し上げます。
Posted by こあら at 21:32│Comments(0)
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